赤ちゃんがアトピーになるとかゆみが出やすくなる場所にはある程度特徴があります。
息子は1歳の時にアトピー性皮膚炎と診断され、自宅でステロイドを使わずにスキンケアと食事でのケアをおこなっています。
症状も落ち着き、かゆがることも少なくなりましたが、1年ほど経っても「太もも」がかゆいようです。
おむつを替えるたびに太ももをポリポリと掻いているのです。
こういった症状がある子どもは息子だけではないと思います。
今回は、アトピーで太ももがかゆくなる原因やかゆみの対策について調べてまとめましたので、ぜひ参考に読んでみてください。
アトピー赤ちゃんの太ももがかゆくなる?どんな症状?
アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりして長期間続く皮膚の症状のことをいいます。
皮膚が乾燥しやすくカサカサしているのもアトピーの特徴の一つでもあります。
赤ちゃんがアトピーになる原因は様々ですが、アトピーの症状にも個人差があります。
人によってかゆみが出る場所や湿疹が出来る場所も異なるので、太ももがかゆくならない人もいると思います。
赤ちゃんのアトピーの出やすい場所が以下のところだと言われています。
1歳未満の乳児
- 顔、頭、耳の下、首などに出やすい。
- 次第に体にも症状が移行する
1歳以上の場合
- 四肢(腕や足)、首、耳の下、肩などに出やすい
- 悪化するとお腹や背中などにも出る
1歳未満でも太ももが痒くなることはあります。
息子の場合は、生後8か月ころから太ももをかゆがっていたように思います。
息子の場合は、太ももに赤い湿疹などはできていませんでしたがカサカサと乾燥してかゆみがあるような感じでした。
他のアトピーの方の写真などを見てみると、真っ赤に炎症を起こして掻いてひどくなっているものもあったので、きっとアトピーの症状の中でも軽症の方だと思いますが、見た目以上にかゆみがあるんだと思います。
息子の太ももの症状を少しご紹介します。
生後1歳頃
見た目ではあまり分かりませんが、肌が乾燥してカサカサしていました。
太ももの内側がかゆく、皮膚がきれいになってもまた掻くので皮膚がまだらになっています。
生後1歳2か月頃
全体的に肌のかさつきは治まりましたが、太ももの内側はまだかゆいです。
掻いているので、少し内側が赤くなっています。
見た目には分かりませんが、触ってみるとカサカサして、これでもアトピーの症状なんだそうです。
「かゆみ」があることが1番の特徴ですね。
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アトピー赤ちゃんの太ももがかゆくなる原因は?
アトピーは太ももにも症状が出ることがわかったと思いまうが、なぜ太ももなんて痒くなるんだろう?と思いませんか?
息子が太ももばかり搔きむしるので、疑問に思っていろいろ調べたのですが、アトピーで太ももが痒くなる原因についてくわしく書かれているサイトや本などがなかなか見つかりませんでした。
私が調べて分かった太ももが痒くなる原因をまとめました。
1番の原因は「乾燥」
はやり太ももが痒くなる1番の原因は「乾燥」だと思います。
乾燥していることで皮膚のバリア機能も低下し、刺激を受けやすい状態になってしまっています。
少しの刺激でもかゆみを誘発してしまいます。
アトピーは免疫バランスに異常があり、皮膚のバリア機能も上手く作れなくなっています。
皮膚のバリア機能が低下して、皮膚の表面には隙間が開いている状態です。
その隙間からはかゆみの元となるものも体内に入りやすくなってしまいます。
体内に悪化要因が入ってしまうことで、さらに痒みも起こりやすくなり悪循環になってしまいます。
衣服による摩擦
アトピーの場合は皮膚が乾燥してカサカサしていることが多いです。
保湿ケアをしていても、時間がたてば皮膚の水分が失われて乾燥してきます。
太ももはズボンを履くので、動くたびに太ももと服が擦れて摩擦で刺激が与えられているようです。
赤ちゃんがハイハイやたっちができるようになると足を動かすことも増えると思います。
着用している衣服の素材によっては太ももの皮膚に刺激を与えたり、傷つけてしまうことも考えられます。
血流が悪くなっている
寒いと感じている時などに、体温を下げないようにするため血管を収縮する働きがあります。
体が冷えている時に、体を動かすと体が温まりますが、温まった時に血流がよくなり収縮していた血管が拡張されます。
その時にかゆみの神経が刺激されるので、かゆみを感じるのだということが分かっています。
特に、脂肪が多いところにかゆみが起こりやすいという特徴もあるので、赤ちゃんの体の中でも脂肪の多い太ももの内側やお尻などがかゆくなるのかもしれません。
参考文献:http://meikocosmetics.co.jp/beautycolumn/thigh-itch/
アトピー赤ちゃんの太ももがかゆくなった時の対策や予防方法は?
太ももがかゆい時にどうすればよいのか、またかゆみを予防するために息子に試して良かった方法をご紹介します。
太ももがかゆいならまずは保湿をしっかりする!
太ももがかゆい時はだいたいが乾燥してカサカサしている時が多いです。(息子の場合)
朝とお風呂あがりには保湿ケアをしていますが、ズボンによる摩擦のせいもあるかもしれませんが昼すぎになるとかさついていることが多いです。
保湿ケアをした後にオムツを替えても太ももを掻くことは少ないので、肌が潤っている時にはかゆみはマシになるようです。
保湿ケアをしっかりと行うのは朝とお風呂あがりだけで良いと思いますが、部分的に乾燥しやすいところはオムツ替えの時などにこまめに塗ってあげることが痒みを防ぐ一つの方法だと思います。
ワセリンなどは熱を閉じこめてしまうので、かゆみを誘発しやすいのであまりおすすめはしません。
しっとりと保湿できる、肌にやさしくて保湿力の高いものを使用すると良いですね。
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肌に優しい素材の衣類を着用する
今まではそれほど素材にこだわって息子の衣類を買っていませんでした。
赤ちゃん用品店で見つけた可愛いデザインのものであったり、動きやすそうでお手頃価格のものを買うことも多かったです。
アトピーと診断されてからは、できるだけ肌に優しくて柔らかい生地のズボンを選ぶようになりました。
「肌に優しい」とはどのようなものかというと、自然の繊維で作られたものです。
綿や麻がおすすめです。
特に、綿素材は洗濯もしやすく、丈夫です。
汗もしっかり吸ってくれ、通気性も良いので赤ちゃんの衣類にはとても良い素材です!
中でも、「オーガニックコットン」を使用して作られているものはより安心です。
オーガニックコットンは農薬を使用していない畑や農園などで作られたもので、自然の力だけで育った綿のことをいいます。
赤ちゃんの衣類でもオーガニックコットンを使用して作られているものは多く、価格もそれほど高くないので買いやすいですよ。
息子には無印良品やイオンのオーガニックコットンの衣類を普段着として着せています。
オーガニックコットンに変えてからは、何となくかゆみもマシになったように思います。
一度試してみても良いかもしれませんよ。
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体を冷やさない生活を心がける
体の冷えは血流を悪くして、免疫を低下させる原因にもなります。
赤ちゃんは大人よりも体温が高いですし、代謝も良いので体が冷えることは少ないかもしれませんが、できるだけ体の巡りをよくできるように生活を心がけて下さい。
- よく動いて遊ばせる
- お風呂では湯船に浸かる
- 甘いものを与え過ぎない(甘いものは体を冷やします)
など、少し気をつけてみてはいかがでしょうか?
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まとめ
乾燥が1番のかゆみの原因になりますので、まずは皮膚の保湿でケアしてあげてください。
皮膚のバリア機能が強くなれば、刺激にも強くなってきますので薬などに頼らずに体の中からのケアも合わせておこなうと良いと思いますよ!
アトピーは皮膚だけの病気ではなく、体の中の異常で起こっているということを考えて赤ちゃんのアトピーのケアを考えていってください。
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