赤ちゃんのお腹にブツブツと赤い湿疹ができている、これってアトピーなのでしょうか?
一般的にお腹にはアトピーの症状は出にくいと言われますが、お腹にもアトピーの症状は出ることがあります。
お腹に症状が出る時には、かなり重症のアトピーだと言われました。
アトピーの息子もお腹におなかのアトピーの症状が出たことがあり、裸にしたときにはずっと掻きむしってかわいそうでした。
今回は、赤ちゃんのお腹にアトピーの症状が出た時にどうやってケアをしてあげればよいのかをまとめました。
アトピーの息子との生活で気づいたことや参考になりそうなことをお伝えしますので、一つの意見や方法として参考にしてください。
赤ちゃんのお腹にアトピーの症状が出るのは重症なの?
症状がお腹だけなら「あせも」や「乳児湿疹」の可能性も
画像引用:http://health-note.info/baby-asemo-naosikata002
赤ちゃんのお腹に赤いブツブツができていたり、痒い湿疹などが出来て、それがずっと続いていたらアトピーなのではと心配になると思います。
赤ちゃんは大人に比べて皮膚が薄くとても敏感で、少しの外的な刺激でもかぶれてしまったり赤くなってしまうことがあります。
月齢が低い赤ちゃんは皮脂の分泌も多く、不潔な状態になりやすくなります。
生後4ヶ月頃からは皮膚が乾燥しやすくなったりといろんな原因によって乳児湿疹ができやすくなりアトピーだと判断するのが難しいのです。
また、体温が高く代謝がよいので汗をかきやすく、あせももできやすいです。
1歳未満の乳児であれば、顔や頭、耳の下、あごなどの体の上部にアトピーの症状が出るのが特徴で、1歳以降になると症状が出やすい場所も移行して腕や足などに出るようになります。
ですから、お腹だけに赤いブツブツやかゆみのある湿疹ができていればアトピーではなく、あせもや乳児湿疹の可能性も高いです。
あせもや乳児湿疹であれば、肌を清潔に保ちスキンケアをおこなえば治ることがほとんどです。
※注意
あせも、乳児湿疹以外にも、食べ物による食物アレルギーで蕁麻疹がでたり、病気でおなかに湿疹が出たりする場合もあります。
症状がひどい場合で心配なら、自己判断せずに病院で診てもらう方が良いでしょう。
赤ちゃんのお腹にもアトピーが出るのは体のSOS
赤ちゃんのアトピーの出やすい箇所には特徴がありますが、それ以外にもアトピーには診断基準があります。
痒みをともなう湿疹ができ、良くなったり悪くなったりを繰り返す。
乳児の場合は、痒みのある湿疹が2か月以上続く場合、幼児(1歳以降)の場合は6ヶ月以上続く場合を「アトピー性皮膚炎」と判断します。
他にも、アトピーになると肌がカサカサして乾燥肌になります。
お腹以外にも、顔や腕、足などにかゆみのある湿疹ができて、長期間続いている場合はアトピー性皮膚炎である可能性が高いでしょう。
診断は小児科よりも皮膚科やアレルギー科などの方が詳しくしてくれると思います。
赤ちゃんの場合、お腹や背中などにアトピーの症状が出ることはあまりありません。
顔や頭などに症状が出て、ひどくなると体にでると言われているので、お腹にアトピーの症状が出ている時はかなり重症のアトピーの可能性があります。
体の中の不要なものをうまく排出できずに、皮膚に排出しているので、その症状の範囲が広くなれば広くなるほど重症になっているということになります。
赤ちゃんのお腹にアトピーの症状がでたらどうしたらいいの?改善できる?
赤ちゃんのアトピーがひどくなるとお腹にもアトピーの症状がでます。
こちらは息子のアトピーの症状です。
お腹の辺りがあまり写っていませんが、全身にこのような赤い湿疹ができてしまってお腹を掻いているところです。
全身に症状が出ていてかゆくて仕方がなかったようです。
お腹にアトピーの症状が出てもステロイドは使わないで
皮膚科などで診察をしてもらうと、アトピーの治療のために「ステロイド」を処方されることが多いです。
ステロイドとは、「副腎皮質ホルモン」が配合されている薬になります。
ホルモンが含まれているので、それを塗ると皮膚から浸透してかゆみの元となる物質を防いでくれるので、アトピーに即効性があり治療によく用いられます。
しかし、副作用も心配されておりアトピー治療にステロイドを使うことに関しては賛否両論です。
お腹にできたアトピーもステロイドを塗れば魔法のようにきれいにすぐに良くなることでしょう。
でも、それは一時的に症状を抑え込んでいるだけなので、使用をやめるとまたすぐに症状が出るようになってしまいます。
一度ステロイドを使うと、依存してしまうのはその為でしょう。
私はいろんなサイトや、実際にアトピーになった方の話も聞いてステロイドの副作用の恐ろしさを知っているので、ステロイドは使いません。
ステロイドを使わなくても、人間の体には自分の身体で「副腎皮質ホルモン」を作ることができます。
人間の体には、「免疫力」や「自然治癒力」が備わっているので薬を使わなくてもアトピーの症状は改善していきますよ。
しかし、体の中から不必要なものが排出されないと改善はされないので、時間はかかるかもしれません。
根気よく赤ちゃんのために生活を送ってあげてください。
ステロイドについてはこちらで詳しくまとめています。
まずは、アトピーの悪化要因を除去する
まずは、赤ちゃんのアトピーを悪化させる要因となっているものを除去してあげてください。
体にとって外敵と判断されるアレルゲンが侵入してしまうことで免疫が過剰に反応してしまっているのがアレルギー体質の方の特徴です。
一般的に悪化要因と言われるのは以下のようなものです。
- ウイルス
- 菌
- ホコリ
- ハウスダスト
- 花粉
- 塩素
- 科学物質
- 食品添加物
- ペットの毛やフン など
どんな人の体にも、ホコリや花粉、化学物質などは生活をしていれば自然と入ってきてしまいます。
アトピーかそうでないかの違いは、人によって免疫力や免疫バランスが違うからだと言われています。
免疫バランスが整っていて、免疫力が強い人は何ともありませんが、免疫バランスが崩れているとアレルゲンに対して過剰に攻撃してしまったり、自分の体内だけではそれらを排出することができないので、体のいたるところに排出して体外に出そうとしているそうです。
それが皮膚なら「アトピー性皮膚炎」に、気管支などであれば「気管支ぜんそく」、粘膜などであれば、「アレルギー性鼻炎」など症状が出る場所によって病気の名称が異なってきます。
体内に悪化要因になるようなものが入らなければ症状が起こることも少なくなります。
ですから、できるだけ身の回りの悪化要因を防いであげてください。
- こまめに掃除をしたり
- 無添加の石けんや洗剤を使用する
- 添加物の入っていないものを食べさせる
- お風呂の塩素除去をする
などできることから始めて下さい。
関連記事
食品添加物は赤ちゃんに悪影響!アトピーを悪化させるって本当?
アトピーの赤ちゃんにも安心して使える洗濯洗剤は?選び方おすすめは?
息子の場合は、
- お風呂のシャワーヘッドの塩素除去
- ミネラルの多い飲み水に変えた
- 無添加のスキンケアを使用した
- 加工品はできるだけ使わずに、和食中心の食事に変えた
主にこれらを行うこと2か月ほどでずいぶんと症状が改善されましたよ。
半年ほどでここまで改善されました▼
日によっては、脇のあたりや腕や足首がかゆくなりますがお腹や背中に症状が出ることはなくなりました。
お腹を清潔にして保湿する
アトピーになると肌がかさかさと乾燥しやすくなります。
乾燥している肌の表面には、隙間が開いてしまっている状態でアレルゲンとなるものが肌に侵入しやすくなってしまいます。
お腹は体の中でも、服に覆われているので外にでることがないので比較的しっとりしていることが多いです。
しかし、アトピーになるとお腹も乾燥しやすい肌になっていることもあるので、さわってみてカサカサしているなら保湿ケアをしてあげましょう。
保湿をすることで、肌の表面に薄いバリアを作ることができるので、アレルゲンの侵入を防ぐことができます。
衣類の着せ過ぎによる、体の蒸れなどはかゆみを誘発してしまうことがありますので、こまめにオムツ替えの時などに汗をかいていないかなども確認してあげてください。
汗をかいたままにしておくと菌も繁殖しやすく不潔な状態になりやすいので、汗をかいていたら濡らしたガーゼなどでぬぐってあげてから保湿をすると良いと思います。
まとめ
赤ちゃんのお腹にアトピーの症状がでてしまった場合には、「これをしたらお腹のアトピーが治る!」という具体的なお腹だけのケア方法はないかもしれません。
それは、アトピーは皮膚の病気ではないからです。
体の免疫バランスが整い、免疫力が高まれば症状が改善することが多いので体の中からケアしていくことが、根本的にケアしていける大切なことだと思います。
体の免疫バランスが整うためには、規則正しい生活、食生活などが元になると思いますので、食べさせるものはとても大切です。
それと同時にアレルゲンの除去と、症状を緩和してくれるスキンケアをおこなっていくのがお腹のアトピーだけでなく、体全体のアトピーケアになると思いますよ。
免疫力の高める方法や、食べ物などについてもいろいろまとめているので、参考にしてみてください。
関連記事
赤ちゃんのアトピー予防や改善に保湿が重要!おすすめ保湿剤や保湿方法は?
免疫力を高めると赤ちゃんのアトピーは改善する!免疫力を高めるための方法は?