アトピーの赤ちゃんの肌は、健康的な皮膚の赤ちゃんに比べるととても敏感です。
赤ちゃんがかゆがったり、肌がカサカサしている原因が身に付けている「衣服」が原因であることも考えたことがありますか?
赤ちゃんが毎日身に付ける「衣服」をできるだけ刺激の少ないものにしてあげることで、今起こっている症状を抑えてあげられるかもしれませんよ!
アトピーの赤ちゃんに適した服の素材や服選びのポイントをまとめました。
アトピー赤ちゃんに良い服の素材は?
赤ちゃんのアトピーは服の着せ方や素材で改善する?
これは、アトピーの赤ちゃんに限らないことですが、赤ちゃんの皮膚は大人の半分くらいの薄さしかなく水分も失われやすくなります。
アトピーの赤ちゃんの肌はバリア機能が崩れているので、保湿をしてもすぐに乾燥してきてしまう子が多いのです。
特にかゆくて掻きむしっている所は角質バリア機能が弱くなっています。
画像引用:http://www.shiseidogroup.jp/bskincare/reason/
角質の隙間からウイルスや細菌などのアレルゲンが入りやすくなっているので、これ以上肌に刺激を与えないためにもできるだけ肌に優しい柔らかい素材の服を選んであげる必要があるのです。
アトピー赤ちゃんに良い服の素材は?
アトピーの赤ちゃんの服を選ぶときにまず考えるのは「素材」です。
できるだけ肌に負担や刺激を与えないものを選びましょう。
- できるだけ柔らかく肌触りが良いもの
- 吸湿性、吸水性の良いもの
- 通気性が良く蒸れにくいもの
アトピーの赤ちゃんに1番良いと言われているのが「木綿」です。
(*木綿=綿=コットンのことです)
木綿は通気性、吸水性が良いので蒸れにくく肌がサラッとした状態にできます。
ですから、肌に直接触れる肌着はすべて木綿にしてください。
綿100%のものは、薄い生地でも洗濯に強いのでおすすめですよ!
保温性もあるので、1年中使いやすい素材なので冬でも綿100%の肌着にしてあげると良いでしょう。
特にアトピーの赤ちゃんにおすすめなのが、「オーガニックコットン」です。
オーガニックコットンとは、化学物質を3年以上使っていない農地で栽培された綿のことをいいます。
仕立てあがりまで化学処理をしないで、風合いをそのまま活かした生成りのものが多いのは、染色や生地の加工がされていないものが多いからです。
一般的な綿は、漂白、染色されている場合があります。
アトピーの赤ちゃんは肌が敏感で刺激をうけやすい状態なので、漂白された時に使っていた薬品、染色に使われているものなど何が原因でアトピーが悪化したり、かゆみが起こるのかわかりません。
気にし過ぎもいけませんが、できるだけ悪化させるような要因はなくしてあげた方が良いと私は思っています。
一般的な綿の服に比べて2割ほど高いだけですので、それほど家計の負担になることもありませんよ。
服の素材を選ぶときの参考にしてくださいね!
反対に、ウールなどの素材はチクチクする上に、通気性が良くないので蒸れやすくなります。
赤ちゃんの肌にかゆみが起きやすくなるので着せないようにしましょう。
冬になると化学繊維のフリースやポリエステルなども衣類が多く出回ります。
フリースなどは温かいですが、熱がこもりやすくなるのでアトピーの赤ちゃんには避けた方が良いですよ。
アトピー赤ちゃんの服選びのポイントは?
アトピー赤ちゃんの服選びのポイントは、「肌触りがよくて刺激の少ないもの」を選ぶことです!
これは、肌着に限らずに言えることです。
また、赤ちゃんを抱っこすることが多い大人の服装にも注意が必要です。
かたくてゴワゴワしたものはNG!
綿100%のものでもかたくてゴワゴワした生地のものはNGです!
かたくてゴワゴワしたものは、肌に触れた時に刺激になりやすいので、肌を傷つけたりかゆみが増してしまうことがありますよ。
どんな生地でもはじめはふわふわ柔らかいものですが、洗濯を繰り返していくうちにかたくなってしまうものもあります。
洗濯の特に柔軟剤は刺激になるので使用しない方がよいので、洗ってもゴワゴワしないような無添加の洗濯石鹸を使用すると良いですよ。
縫い目が内側にある肌着はNGです!
赤ちゃん用の肌着は、縫い目が肌に当たらないように外側に縫い目があるものが多いですが、安い量販店の赤ちゃん用の肌着は縫い目が内側にある場合があります。
息子も縫い目が内側にあるものを以前着ていることがありましたが、動くたびに縫い目が肌の上でこすれるのでかゆくなってしまっているようでした。その肌着は裏返して着ることで、少しは肌への刺激を減らしことができましたよ。
できるだけ飾りが少ないシンプルなデザインのもの
赤ちゃんの服でもボタンやレースが付いているようなオシャレなデザインの服があると思います。
アトピーの赤ちゃんには、そういった物が肌に当たったり、触れるだけでも肌が赤くなったり、かゆみが起きたりしてしまう恐れがあります。できるだけ肌に刺激になるようなものは避ける方が無難ですよ。
シンプルな服の方がコーディネートしやすかったり、使いまわしができるので個人的にもおすすめです!
大人の着る服もできるだけ飾りが少ないシンプルなデザインのものが良いですよ。
抱っこした時に赤ちゃんの顔や腕、足などに触れることも多いですからね!
アトピーの赤ちゃんの服の着せ方は?
新しい服を買ったら、一度刺激になるものが無いか確認してくださいね。
- 洗濯表示は切り取る(肌に当たって刺激になる)
- 着る前に一度洗濯する(新品の服は仕上げの糊や薬品がかかっている可能性もある)
アトピーの赤ちゃんは体温が高くなるとかゆみが増してしまうので薄着くらいが丁度良いのです。
厚着をさせてしまうと汗をかきやすくなり、服の中で蒸れてかゆくなってしまうということもあります。
どの季節でもできるだけ薄着を心がけましょう!
朝晩や、外出先で体温調節がすぐにできるように羽織ものを持っていくと、急に気温が低くなったときでも安心ですよ。
アトピー赤ちゃんの季節ごとの服の着せ方は?
だいたいの目安があると赤ちゃんの服を着せる時に参考になると思いますので、私が息子に着せていた服の着せ方をまとめました。
お住いの地域によっても気温なども違うと思いますので、参考にしてみてください。
春・秋
綿100%の肌着(半袖)+綿の長袖Tシャツや薄手のトレーナー、ズボン
ズボンもオーガニックコットンのレギンスを履かしていました。
薄くて肌触りもよいのでおすすめです!
寒い日は長袖の肌着を着せていました。
夏
綿100%の肌着(タンクトップ、半袖)+Tシャツ、半ズボン
真夏は家の中では肌着だけで過ごしていました。
とにかく汗をかくので着替えやすい服装が良いです。
汗をかいたらこまめに着替えさせることが大切です。
冬
綿100%の肌着(長袖)+綿の長袖トレーナー+長ズボン(寒ければ+ベスト)
家の中は温かいので基本は裸足でした。
足首がカサカサかゆかったので、蒸れないように靴下は履かせていませんでした。
家の中で寒ければベストを着せていました。体温調節しやすいのでおすすめです
外出する時などは風邪をひかないようにしっかり防寒してあげてくださいね!
まとめ
- アトピー赤ちゃんの服は、「刺激が少なく肌触りが柔らかいもの」を選びましょう
- 肌着など肌に直接ふれるものは綿100%のものが良い
- 体温が高くなるとかゆみが増すので基本は「薄着」をさせましょう
- 新品の服は一度洗ったり、服の洗濯表示を取ったり刺激になるものを除去しましょう
- できるだけ飾りがないシンプルなデザインの服を選ぶと○
赤ちゃんだけでなく、一緒に生活する大人の服や、赤ちゃんが使う布団やタオルなども肌に優しいものを使用していくと、刺激がすくなくなってかゆみやカサカサが改善させるかもしれませんよ。